Catsを鑑賞した
昨日は映画JOKER、今日はミュージカルでCATSを鑑賞したよ。
CATSは正直、最初から最後まで楽しみ方が分からなかった。ミュージカルというものを初めて見たから思うのだけど、あれは歌や踊りを「美しい」と感じるための場であって、「意味深い」と思うための場所ではないんだろう。歌詞を分かるほどには聞き取れない。演者が入っている日常とは離れた世界に「いる」という感覚が大事で、別にそこの住人になることは求められていない。
「T・S・エリオットの詩集がベースなんで、1回目だと『これは何なんだ? 感動はしたけど説明できない』となる方も多いんです。どこに感動したのか、繰り返し見たくなる。本当にリピーターが多くて、1シーズンに100席買う方も少なくないです。もちろん、内容がいいというのもある。個人的には、生きざまを誇り高く歌うエンディングがお勧め。明日を頑張ろうというエネルギーを与えてくれます」
多分だけど歌舞伎や宝塚歌劇団と一緒なんだろうな。見せるためのものではなくて、一風変わった場所で生きる猫達を覗き見る感覚。だからリピーターは一人の猫の動きを追いまくって推し猫みたいのができていくみたい。
でも個人的にはあんまりハマらなかったなー。僕はどちらかというと、「現実」というものへの向き合い方とか、人間らしさみたいなものを正直に見れるエンタメが好き。そういう意味で非日常を演出するにしても、日常から地続きでないと共感できない。
JOKERもそうだけど、「現実」が「非現実」と隣り合っている、というリアリティを演出しようとして、「現実」的な「非現実」の位相にいる時点で萎えてしまった。より深く人間を洞察し、「非現実」的な「現実」を想像させて欲しかった。アメリ的な。