FAMGAの覇権争いの仕方について -beingを例に-
Beingはなぜいまだに覇権を保っているのか?という趣旨の動画が非常に参考になった。
- 年間で500M USD(5兆円)程度の年間広告収益を上げている。
なぜ覇権を保ち続けているかは明白で、MicrosoftのPCやデバイスは年によって変わるとはいえ、全世界で82%のシェアを持っている。そして、このほとんどのユーザーはデフォルトでブラウザを変えたりはしない。だから、Beingに対しての流入は止まることはない。最近では、Edgeを作ってブラウザも新しくなったことで技術的にもGoogleなどについていきたい構えだ。
デバイスの覇権争いを考えた時に、AppleとGoogleの仲はあまりよろしくない。それゆえに、敵の敵は味方的な感じで、MS一時期はSiriをMSに技術的にライセンス貸しをしていたりしたこともある。だけど最近ではMSもコルタナを開発し、Alexaとの共同利用ができるようにするなどして、何とか携帯端末での優位性、もしくは音声認識端末での覇権争いからドロップアウトしないように施策を打ってきている。ビデオにもある通り、端末を抑えることができれば、より多くのデータを抑えることができる。データは多くのユーザーの行動ターゲティングを可能にし、広告・ライセンスを売るための大きな説得材料になる。
また、インドネシアやナイジェリアでは60%強の人がFacebook = Internetと言うような状況が生まれている。インターネット=検索という観念自体を変えていくことで、第三世界ではインターネットのエコシステムが変わりつつある。
上記のように、デバイス・ブラウザ・もしくはアプリなどの人間とインターネット= 仮想現実上の世界 との接触媒体をいかに取りに行けるかが今のトップ企業の戦い方である。接触媒体は検索エンジンからソーシャルアプリ・コミュニケーションツールに移り、今はNetflix/Spotify/Youtube/Cookpadなど、バーティカルなニーズに特化した情報取得接点になっている。今後は今後は音声認識端末やAR・VRやIot端末になど端末面での差別が出てきたり、もしくはより多様な接点が発見されていくことだろう。