OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。 いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。 そんなライオンになるための日進月歩。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

市谷聡啓「カイゼン・ジャーニー」を読んで

この本でも沢山のノウハウが詰まっていたが、備忘録として、印象に残った点を3つだけ書いておく。 - ユーザーストーリーマッピングとバリューストリーミングマッピング 製品開発の根拠探す、すなわち何が課題かを振り返る場所が必要な時、2つの観点から探れ…

ダニエル・ピンク「When 完璧なタイミングを科学する」を読んで

この本は「When」に関するノウハウ本だ。 なので、いかに要点をいくつかまずは書いておきたい。 - 午前中に集中できる時間がやってくる。午後にひらめきが必要な仕事を持ってこよう。(僕みたいな明らか夜型だと、夕方以降が集中のピークになるらしい) - 休…

日経BP「戦略思考の広報マネジメント」を読んで

広報を最近担当しているので、広報の基礎となる本を読んだ。 この本にある通り、広報とは企業の戦略をあらゆるステークホルダーにも浸透させていくコミュニケーションの窓口を担わなければならない。従来では、メディアとの関係構築・発信が主な役割とされて…

フィル・ナイト「Shoe Dog」を読んで ー企業のグローバル感度についてー

最近読んだ藤田田のマクドナルドが貿易の中で「輸入」で成功したとすれば、アメリカで「輸出」に金脈を見つけ出した事業者もあったことだろう。それがナイキだ。 創業者のフィル・ナイトはいろんな意味で異端な経営者だったんだろうな、と思う。 まず、メー…

Inspiredを読んで ー製品開発に関するインサイトー

製品開発に関してPMが担うべき役割を過小評価していたなと本気で反省した。 PMは製品開発に関するWhat とWhyを決める役割を担うのだけど、そのためには優れたユーザーエクスペリエンスが必要になる。そのためには以下のプロセスを踏むことが必須。 - プラン…

貞観政要のリーダーシップ ーサーバントリーダーシップを巡ってー

最近はサーバントリーダーシップという言葉が流行っている。 これはまさに李世民(太宗)が魏徴を側臣に迎え、唐の治世での様子を書いた「貞観政要」によく現れていて、ライフネットの出口さんの座右の書にもなっているようだ。一番まぁ理解しやすい思想は「…

藤田田「ユダヤの商人」を読んで

藤田田のユダヤの商人、読んでみて率直な感想は、反骨心にあふれているな。ということだ。ユダヤ人は契約や金勘定にに忠実で、その分身内の人間の結束に対して並々ならぬ信頼をおいている...それに翻って日本人は誰に対しても人情が通じると思っていて、外国…

製品開発項目評価について ースタートアップはどう優先順位をつけるべきかー

製品開発部に配属されて2ヶ月、MRD(市場要件定義)を試行錯誤の元に繰り返してきた。企業の顧客が100とかを超してくるのであれば、既存の顧客や新規顧客から新規機能のペルソナを絞り込み、MVP(最小機能製品)の定義を実施することは比較的メソッドが固まっ…

米国リーマンショックとコロナショックの違い

FP関根さんの米国リーマンショックに関する解説がわかりやすすぎたのでここにシェア。現在日本ではコロナショックとして株価が低迷しているけれど、リーマンショックは本質的には別物であると指摘している。 - 低所得者向けの投資商品を売り出し、住宅ローン…

向田邦子「あ・うん」を読んで 思いやりが必要な時代

しばらく前に小津安二郎の「秋刀魚の味」を見たのだけど、あれを見た時思ったのは、いかに日本は思いやりに満ちた国だったのだろう、と言うことだった。 嫁が嫁ぎにいくのを父が気にかけ、口聞をしてあげ、旦那が大衆娯楽に精を出すのを妻が支えていき、など…