OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。 いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。 そんなライオンになるための日進月歩。

日経BP「戦略思考の広報マネジメント」を読んで

広報を最近担当しているので、広報の基礎となる本を読んだ。

この本にある通り、広報とは企業の戦略をあらゆるステークホルダーにも浸透させていくコミュニケーションの窓口を担わなければならない。従来では、メディアとの関係構築・発信が主な役割とされていたが、本来であれば、戦略の打ち出し方を集約していく部署であると本書では言われている。特に情報発信し、関係構築する前段階の①情報収集・戦略構築・情報想像、そしていざとなったときの②危機管理力・組織力 も必要になると言う。

従来の広報では、この戦略構築と危機管理体制が抜けていることが多いと言う。

 

そう言う意味では、PMMによく似ているのだと思う。PMM自身が情報の発信源になる訳ではないけども、それをフィルターし、共通の指標に落とし込んで製品の優先順位や打ち出し方を判断していく。広報も、マイルストーンを持って、それを元に優先順位を決めていく。

 

本著に載っていて参考になったのは、まずスタバの事例。スタバではアドを一切打たないそう。One Voice to Customerを元に、全ての対外的なコミュニケーション活動を後方に集約して、打ち出し方や世界観を表現している。

また、オラクルのソートリーダーシップの発想も参考になった。「製品を語らずして製品を売る」と言うように、社内の有識者からノウハウや知識の発信をグローバルレベルで配信し、まずオラクル=ソリューションパートナーと言うイメージを埋め込むようだ。

SaaSでは定石のやり方ではあるけども、社員や株主・サプライヤーなど期待値はなんなのかを的確にマッピングし、自分たちが得ていきたいポジショニングは何かを定義することは広報とマーケが連携しながらやるべきことかもしれない。HRやプロダクトリリースなども含め、最近は部署間の役割分担が曖昧になってきているな。

 

以下は情報発信におけるアイキャッチな配信で気をつけるポイント。参考にしていく。

IMPAKT Design
Inverse 逆説・対立構造 「AAAは低価格やめます」

Most 最上級 「世界一高いAAA」

Public 社会性「地域再生AAA開業」

Actor 役者 「社長自らトイレ掃除」

Keyword キーワード・数字 「第三のAAA」「AAA○倍」

Trend 時流 「話題のAAA」