OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。 いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。 そんなライオンになるための日進月歩。

Inspiredを読んで ー製品開発に関するインサイトー

製品開発に関してPMが担うべき役割を過小評価していたなと本気で反省した。

PMは製品開発に関するWhat とWhyを決める役割を担うのだけど、そのためには優れたユーザーエクスペリエンスが必要になる。そのためには以下のプロセスを踏むことが必須。

- プランニング(市場要件定義を行う)

- インタラクションデザイン(ナビゲーションフローの構築)

- ビジュアルデザイン(UIの構築)

- ラビッドプロトタイピング

- ユーザビリティテスト

意識しなければならないのはプランニング段階での要件定義はPRD(製品要求定義)とは別にしなければならない、ということ。営業段階でのリスク要件はMRDで吸収し、開発段階でのリスク要因に関してはPRDで吸収する。だから、PRDに受け渡す前に営業段階でのリスク要件を出来るだけ確度の高いフレームワークで落とし込まなければならない。

その意味で、収益性 vsコストの検証に加え、CX(顧客体験)マネジメントの検証が上記のデザインの検証の中で徹底的に行われたなければならない。例えばBtoBの顧客なら、顧客(とCS)のプロダクト使用サイクルの中でどんな体験ができれば対象となる課題が「確実に」除去されるのかをきちんと知らなければならない。

また、市場要件定義では飽くまでも「イシュー」に着手すべきかどうかから思考を始めなくてはならない。先のCXからの逆算過程もそうだが、本当に「イシュー」を解決するのにこの方法が最良なのか?の検証が第一に来なければならない。

そういう意味では、1. 着手すべき課題を整理する係 2.それに対してソリューションを考える係 3.そのソリューションの検証を行う係4. 実装を行う係 の4つが分業しなければならない気がする。PMMが1 PMが2.UXチームが3,エンジニアが4.と分担が必要だし、これを全部MRDとPRDに担わせるのは無理な話だよね。

 

PMの役割はせいぜい工数管理だと思っていた自分が馬鹿だった。課題に対する感度、それを実現させる実現方法に対するアイデア、そして検証するプロセス、の3つの感度が必要。かなり難しい仕事なんだな。


https://ferret-plus.com/11783

 

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