Internet of Me の可能性 Digi.me
Digi.meという企業は非常にインターネットの世界で面白い立ち位置を持っている。
SNSやアプリなどと連携し、自分だけの分析結果を多面的に得ることが出来るという。例えば時期に跨いだ精神状況の診断とか、家計に対する最適な支出の割合とか。複合的なデータを使うことで個人を多面的に診断し、自分だけにパーソナライズされたインターネットの体験を享受することが出来る。
気づけばインターネットは僕らの生活の一部になった。本来は自分の目的に合わせてソリューションが提供される訳だが、IoMの発送は逆で、ソリューション上での情報から自分が何を欲しているかなどの適切なレコメンドを受けることが出来る。正当化された広告のようなものだろう。本来あるべき営業のプロセスも診断から始まるべきだと言われる。相手を診断し、そのさきにあるべきメリットがあればそれを得るサービスに契約する。
「IoM」すなわち「自分を中心とする非常にパーソナライズされた固有なインターネット経験」のマインドセットで生活している現代のユーザーは、自分が購入するモノやサービスが「IoT」であるかどうかを気にしていている訳ではなく、「パーソナライズされた経験を通じて、自分の欲求がその提供されたモノやサービスによって、すぐに叶えられて満足を与えてくれるかどうか?」だけをCare(重視する)している。
上記はミレニアル世代の特徴を的確に表している。広告を自分のデータを使って表示されるのは嫌だけど、自分が自分の主導権で何かを得るためにデータを使うのなら喜んで渡す、という具合だ。ブロックチェーン技術や公開鍵設定の可能性も、自分だけのデータを自分の信頼できる場所だけに提供する、というIoMの発想があるから流行りつつあるのだと思うので、今後こういう考え方は一般化しくんじゃないかな。
実際にアプリを動かしたら、なんだかSNSを一覧で表示できるだけの場所ではあったのだけど、これを横断的にいろんなことができるようになると嬉しいいな。