OldLionの備忘録

年老いたライオンは錆びない。狩りを続け、振る舞いは日々深みを増していく。 いつまでも自分を忘れず、狩りを忘れぬライオンでありたい。 そんなライオンになるための日進月歩。

マネジメントの備忘録

マネジメントって難しいよね。最適解を見つけ出すための営み。

特に、メンバーをマネジメントする上で決定的な問題は、頑張っているのに結果が出ていないメンバーに対してどう対処するか。
なんだけど、めっちゃ立ち上げ期とか、どうするねん、って感じのことは結構ある。誰も答えを持っていなくて、全員で同じボトルネックで詰まってしまう。そうなったら選択肢は二つ。
 
まず、手取り早くはそのボトルネックを解消できる人材を採用するしかない。なので、新規事業で詰まってしまった時は、それが製品の問題なのか、人の問題なのか、組織の問題なのかをきちんと把握して、適切なコンサル→投資ができるマネージャーが本当に必要。逆に成功の可能性があるのに簡単に引いてしまうのは、マネージャーが問題を捉える意思がないか、金を出せない組織の問題なんだと思われ。
 
だけど一応、既存のメンバーの中で、答えにたどり着くって選択肢もある。普通の組織と違って、マネージャーがその分野に知見がない場合も多いから、そんな時は今いるメンバーでなんとか答えを見つけるしかない。その時のゴールは、新しいやり方をやってみる一歩を踏み出すコーチングをすることだと個人的に思う。
 
1. 基本的スタンス
基本は、一緒に目標を達成しようというスタンスを持ちつつ、任せるというスタンスを持たせなければならない。
ただ、任せた上でプロセスから外れてしまう時に、それを汲み取ってあげる力も必要。(電話のかけすぎで心がきつい、とか)
また、幼稚な言い訳を繰り返して逃れている時=気が緩んでいる時 は、恐怖・畏れを少しだけ混ぜてあげられるようにする。
 
 
2.. 確認/催促/要求/転換のサイクル
大丈夫→どうするの→一緒に点検しよう→これで行こう と、徐々に関与の度合いを深くしていくコミュニケーションを今試している。なぜなら、基本的にプロセスは委任しているので、詰まったらどこかで改善せないかん。だけど、特にメンバーがその分野の専門家だと、自分のやり方の問題点を開示し、他のやり方の可能性を開示する必要性すら感じていない場合も多い。
事前にしっかり調べて、論理的に全て詰めて一番正解に近いものを提案して、「これで行こう」→「なんでできてないの?」って言うコミュニケーションがリーダーシップ。ただ、メンバーの考えるやり方を一旦否定しなきゃいけない。衝突or折衝。
 
3. ディスカッションのプロセス
メンバーが詰まって答えを容易に出すべきではない場合は、チームでディスカッションさせてマネージャーがファシリテーションすると言うのが僕の上司のやり方だった。特にチームでの方向性や、方針などについて話し合う場合はそうだ。強制的にあるべき方向にエンゲージさせるんだけど、納得感を持ってプロセスを進められるかで、決定的に大事。
 
論理的に詰められない(答えに先例がない)事象に対しては、委任するしかないが、委任した先を信じきると言うアプローチも一理あると信じている。鼓舞し続け、待つと言うスタイル。今自分はこっちを採用している。
 
だけど、そもそも論理的な最適解を導き出すための準備をすることもマネージャーの役割で、論理的な意思決定への準備が自分は苦手なんだろうな、と感じる。調べ、決め、責任をとる。
 
後者ができる強いマネージャーになりたいなぁ。