Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール を読んで
Hookedモデルについて、以前読んだのに書評にまとめていなかったので、今読んでいく。Hookedは人間の習慣をフックにして、ユーザーのサービスへの定着を促していくマーケティング手法だ。
例えば色んな指標が存在するのだけども、本書にも紹介されているのが、Evernoteのスマイルカーブが非常に有名らしい。ユーザーは日数が経過するほどにまずは有料登録率が低くなるけど、再度その割合は上昇する。つまり淘汰がされた後のエンゲージメントに特化したマーケティングは有料転換などラストワンマイルで有効であり、同時にこのTTVを短くできればその分離脱数が下がったり収益にも良い影響を与えられる。
https://medium.com/@saidur2/the-smile-graph-a57b9a918d9b
この定着のためにユーザーは4つのプロセスが動機付けに必要になる。
- トリガー 動機付け
- アクション 行動
- リワード 報酬
- インベストメント 投資
トリガーには、外部的な動機付けもあるが、内部的なものもある。写真をシェアしたいと言う要望がトリガーになってApps Storeなどで検索を行うことができたりする。また、リワードは実質的な対価でなくても、なんとなく自己承認された、と言うようなものでも良い。B=MATと言うフレームワークにある通り、行動を起こすためにはMotibation/Ability/Triggerが必要だ。
ただ、あくまでも「ユーザーにさせたいこと」ではなくて「ユーザーがしたいこと」に沿って体験を設計してあげることが大事。例えばネイルアプリなどでは女子が店選びをするなど消費行動する行動原理をカテゴリー化し、「物理」「感性」「妄想」フィルターに沿って行動する、と定義づけた。
こんな風にそれぞれのペルソナに当たる人たちがどんな行動・判定軸で各ステップを踏むのかを考えてみても良い。
また、それぞれの設計も大事だけど、例えばこの習慣付けに加えて、もう一つの軸、「期待値設計」についても必要。同じようなサービスを検討した時に、決定的にバリューを感じるモーメントを作れるか。感動を作れるか。それをどこで作るか。
そこらへんのところは下によく纏まっている。
https://note.com/kengoiwt/n/n20001d5b3133